2. 外貨建て保険を解約するメリット・デメリット

この章では、外貨建て保険を解約するメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

2.1 外貨建て保険を解約するメリット

2024年7月3日、東京外国為替市場で対ドル円相場は1ドル161円90銭台まで下落し、1986年12月以来、約38年ぶりの円安水準を更新しました。

しかし、8月2日現在、株安や日銀の政策金利引き上げ決定によりドル円は1ドル150円を割り込んでいます。

しかし、前年の同月は1ドル143円、2年前は1ドル134円、3年前は1ドル110円です。直近でみると円高ですが、年単位で見ると大幅な円安といえるでしょう。

さて、円安進行時に外貨建て保険を解約することは、円で換算した外貨建て保険の評価額は高くなりメリットとなります。

例えば、1ドル=100円から1ドル=110円になると、ドル建て資産の評価額が10%上昇します。

この変動により、円安が進行することで保有するドル建て保険の評価額が増加し、結果として解約返戻金や保険金の受取額が円ベースで高くなり、外貨建て保険の評価額は上昇します。