1.2 転勤が発生するかもしれない企業ってどのくらいあるの?
やや古いデータとなりますが、2017年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構が報告した『転居を必要とする人事異動がある企業の割合』というデータがあります。
- 「正社員(総合職)のほとんどが転勤の可能性がある」 33.7%
- 「正社員(総合職)でも転勤をする者の範囲は限られている」 27.5%
- 「転勤はほとんどない(転勤が必要な事業所がない)」 27.1%
結果はかなりばらつきがあることが分かります。ざっくり言うと、3割くらいが転勤する可能性があるということでしょうか。テレワーク制度が進んだコロナ禍後では、また違う傾向がみられるかもしれませんね。
転勤の目的を見ると、
- 「社員の人材育成」 66.4%
- 「社員の処遇・適材適所」 57.1%
- 「組織運営上の人事ローテーションの結果」 53.4%
- 「組織の活性化・社員への刺激」 50.6%
- 「事業拡大・新規拠点立ち上げに伴う欠員補充」 42.9%
- 「幹部の選抜・育成」 41.2%
- 「組織としての一体化・連携の強化」 32.5%
などが上位に挙がっています。勤務先の成長に貢献して、社員もまた成長する機会と捉えるべきなのでしょう…。
執筆者
LIMO・U23編集部は、くらしとお金の経済メディア「LIMO」編集部に所属するインターン生で構成された編集部です。LIMO編集部メンバーにメンターとして監修してもらいながら、Z世代の視点で情報発信していきます。U23編集部メンバーは全員、大学・専門学校に在籍する現役学生。就活や勉強のことから、学生のお金事情やライフハックまで、U23編集部と同世代の読者の方が気になる話題を、ときには鋭く、ときには寄り添って発信していきます。
2024年7月現在メンバーの在籍校は、慶應義塾大学、国際教養大学、駒澤大学、津田塾大学、東京女子大学、東京デザイナー学院、一橋大学、龍谷大学、横浜市立大学、早稲田大学。LIMOのインターンシップは、フルリモートの環境を生かして実施しています。(2024年7月12日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/校閲者/編集者/介護・終活記事担当
早稲田大学第一文学部卒。公益法人勤務を経て、フリーランス校閲・校正者として15年以上の経験を持つ。2020年よりLIMO編集部に所属。介護離職寸前の状態となったが、配置転換や社内初の介護休暇取得を経てビジネスケアラー生活を乗り切り、認知症の家族の看取りを経験した。一般社団法人終活協議会「終活ガイド資格1級」「認知症介助士」取得。現在は、厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、介護や終活など「シニアを取り巻くくらしとお金」にまつわる記事を担当。趣味は美術館巡り、映画鑑賞、庭いじり(2024年7月10日更新)