2. 富裕層はどうやって富裕層になった?

富裕層には医師や弁護士、経営者などの一般的に高収入の職業に従事しており、夫婦ともに高収入を得る「パワーカップル」や、親から資産を受け継いだ人も含まれます。また、アベノミクスなどの景気のよい時期に投資で急成長した人々もいます。

富裕層はぜいたくな生活をしているイメージがありますが、実際にはシンプルな生活を好む傾向にあります。高級な住居や車などを所有しつつも、教育や健康に対する投資を重視し、子どもの教育資金も贈与税を避けるかたちで賢く使っています。

3. 都道府県別・富裕層が多く住む地域はどこ?

総務省の「2019年全国会計構造調査」の結果から、富裕層が多く住む地域の特徴がわかります。

総世帯の家計資産総額を都道府県別にみてみましょう。

東京都が4701万円と最も多く、次いで神奈川県・愛知県・埼玉県・奈良県が続きます。

もっとも少ないのは北海道で1431万6000円という結果になりました。

土地や不動産などの価値の高い地域は、富裕層の割合が高い傾向があります。東京都は日本の経済中心地であり、職業上の利便性が高いことが特徴です。

また、富裕層が住む地域には、高級住宅街や充実した商業施設、優れた医療機関が整っており、生活の質の高さもうかがえます。さらに、充実した教育機関や治安のよさも、富裕層を引きつける要因となっているのかもしれません。