4. 富裕層と一般人ではどんな違いがあるのか

富裕層と一般人の違いは、所得額や財産の大きさだけではありません。

富裕層は、お金と時間が有限であることを理解し、有効に活用する考え方と技術を持っています。ここでは、一般人との決定的な違いを解説します。

4.1 富裕層は費用対効果を意識する

富裕層は日常生活において「ROI(費用対効果)」を意識し、投資に対して得られる対価を重視します。つまり、消費する商品やサービスが、その価値に見合う体験や価値を提供しているかを考えています。

「お金持ちはケチ」と言われがちですが、実際は「価値がある」と判断したものには、惜しみなく投資をします。たとえば、30万円のバッグを5つ購入する代わりに、150万円のバッグ1つを購入し、「リセールバリュー(再販価値)」を重視しています。

4.2 投資の視点から見た富裕層と一般人

富裕層と一般人の投資の視点には、顕著な違いがあります。富裕層は、単なる消費者ではなく、投資家の視点で物事を見ています。

新商品が登場したとき、一般人は「流行っているか」や「買ってみたい」と考えますが、富裕層は「なぜ売れているのか」「企業の意図は何か」「今後の展開はどうか」を分析します。この視点は、経営者にも共通しており、ビジネスの大局を理解し未来の動向を見据えることが重要です。

4.3 富裕層だけが受けられる特別なサービス

富裕層は、一般人が利用する金融商品とは異なる特別なサービスを受けています。

例えば、富裕層向けサービスとしてプライベートバンクがあります。プライベートバンクとは主に富裕層や高所得者向けに特化した銀行業務を行う部門や機関です。

プライベートバンクでは個別のニーズに応じたオーダーメイドの資産運用や管理サービスを提供し、高度な資産管理や投資アドバイスを行っています。

最低預入金額が数億円以上であるため、富裕層だけの特別なサービスといえるでしょう。