4. 年金「約46万円」でも安心できない理由2つとは?

「6月14日や8月15日に支給される約46万円」といっても、必ずしも安泰とは言えないでしょう。

4.1 安心できない理由1: 実際の手取りは少ない

先述の通り、年金は2か月分が支給されるので、1ヶ月あたりにすると約23万円程度となります。

また、夫婦それぞれの受給額に分けてみると、夫が約16万2483円、妻が約6万8000円です。

現役時代の収入と比べて大幅に下がることを考えると、この金額での生活が難しくなる可能性があります。

4.2 安心できない理由2: 税金と保険料の控除

また、気を付けたいのは46万円が手取り額ではない点です。

年金からは所得税や住民税、介護保険料などが天引きされます。そのため、実際に受け取る金額はもっと少なくなります。

手取り額を把握するためには、年金振込通知書を確認する必要があります。年金の見込み額を記載した「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の情報も、額面での記載であるため、実際の手取り額を考慮することが重要です。

年金振込通知書

年金振込通知書

出所:日本年金機構「年金振込通知書」