将来の公的年金の財政状況を検証する「財政検証」の見通しが、2024年7月3日に発表されました。

年金受給を控える50歳の人は、いくら年金を受け取れる見通しなのでしょうか。

今回は、財政検証の結果から将来の年金受給額がいくらになる見通しかを解説します。

記事の後半では財政検証で検討された項目も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 将来の年金額はいくらになる?

厚生労働省が2024年7月3日に実施した財政検証では、モデルケースの年金額は以下のとおりです。

  • 男性:14万9000円
  • 女性:9万3000円

年金額は夫婦あわせて25万2000円でした。

財政検証では、以下のモデルケースで年金の受給額をシミュレーションしています。

  • 成長型経済移行・継続ケース(実質賃金上昇率1.5%)
  • 過去30年投影ケース(実質賃金上昇率0.5%)

それぞれのケースごとに、将来の年金額がいくらになるのか確認しましょう。