2. 調整給付金とは

減税開始から2024年12月支給分までの税額が減税額を下回った場合、その差額が支払われます。

この支払金を「調整給付金」といいます。

減税しきれなかった分を、給付金という形で還付するものです。

調整給付金を支給するのは、居住地の市区町村です。

住民税だけでなく、所得税も含めて支給します。

年金受給者の定額減税と調整給付金の概要について解説しましたが、次章では、年金受給者の調整給付金に関する「よくある質問」について、Q&A形式で回答します。

3. 年金受給者の調整給付金に関するQ&A

調整給付金は2024年度限定のもので取扱いも急遽決まったため、詳細はわからないという人も多いでしょう。

年金事務所でよくある質問を中心に回答しますので、年金受給者の人は確認しておきましょう。

3.1 Q1.調整給付金はいくらもらえるの?

調整給付金の金額は、減税しきれなかった金額を1万年単位で切り上げて計算します。

減税額が8万円、減税開始から2024年12月支給分までの税額(所得税と住民税の合計)が5万5000円の場合、減税しきれない金額は3万5000円ですが、調整給付金は4万円です。

結果的に、5000円得したことになります。

調整給付金額の計算

調整給付金額の計算図

出所:内閣官房「調整給付額の計算方法」

3.2 Q2.調整給付金を受け取るための手続きは?

手続き方法は、居住地の市区町村によって異なります。

市区町村から給付金額が記載された「確認書」が送付され、本人確認書類や振込口座の確認書などを同封して確認書を使って申請するのが一般的です。

マイナンバーカードを使ってオンライン申請できたり、公金受取口座の登録があれば申請不要とする市区町村もあります。