2.2 介護保険料の基準額が「低い地域」と「高い地域」

また、厚生労働省の同調査による、市町村別の介護保険料基準額が「低い地域」と「高い地域」は下記のとおりです。

《一覧表》介護保険料基準額が「低い地域」と「高い地域」

《一覧表》介護保険料基準額が「低い地域」と「高い地域」

出所:厚生労働省「第9期計画期間における介護保険の第1号保険料について」

  • 介護保険料基準額が最も低い地域:東京都小笠原村 3374円
  • 介護保険料基準額が最も高い地域:大阪府大阪市 9249円

市町村別における介護保険料が最も高い自治体は「大阪府大阪市」で9249円で、最も低い自治体は東京都小笠原村で3374円となっており、約6000円もの差が生じています。

大阪市の「大阪市介護保険事業の現状について」によると、大阪市では要介護(要支援)認定者数が全国的な出現率よりも大きく上回っています。

《出現率の推移》要介護(要支援)認定者(比較:大阪市と全国)

《出現率の推移》要介護(要支援)認定者

出所:大阪市「大阪市介護保険事業の現状について」

さらに、大阪市の49.2%が市町村民税非課税世帯であるため、財政を維持する目的から、基準額を高くせざるを得ないのだとうかがえます。

では、後期高齢者医療保険料はどうでしょうか。

次章にて、後期高齢者医療保険料の基準額も確認していきましょう。