3. 後期高齢者医療制度とは?2024年度の平均額は7082円

次に、後期高齢者医療制度について見ていきます。

後期高齢者医療制度とは、原則75歳以上(一定の障害があると認定された65歳以上の人)のすべての人が加入する「国民皆保険」で、高齢者の医療を支えるものとなっています。

後期高齢者医療制度の保険料も介護保険料と同様に増加傾向にあり、2024年度も値上げが決定しています。

その背景には「少子高齢化の影響」と「医療費の増加」が挙げられ、これらが要因となり1人あたりの負担額が増えているのだとうかがえます。

《推移表》後期高齢者1人あたりの保険料

《推移表》後期高齢者1人あたりの保険料

出所:厚生労働省「医療保険制度改革について」

後期高齢者医療保険料は、下記の2種類の保険料を用いて計算されます。

  • 均等割額:被保険者が均等に負担する保険料
  • 所得割額:被保険者の前年の所得に応じて負担する保険料

上記をふまえ、2024年度の後期高齢者医療制度の平均保険料月額は「7082円」となりました。

2023年度の平均保険料月額は6575円であり、2024年度は7.7%増加していることがわかります。

では、都道府県別の場合はどうでしょうか。

次章にて「年金収入195万円」の年金受給者をモデルに、全国の保険料を比較していきましょう。