4. これだけは避けたい!注意したい土地とは
住宅を購入する際には単に建物自体だけでなく、建物が建つ土地についても注意が必要になります。
立地や周辺環境についてはもちろんのこと、災害リスクの高い土地は絶対に避けなければなりません。
一般的には台地は水捌けがよく、地震や洪水などの自然災害のリスクが低いといわれていますが、台地周辺部の崖下などでは大雨の際にがけ崩れを起こしやすい土地といえます。
また比較的新しい造成地では土留めや排水工事に不備があると地盤沈下を起こす恐れがあり、埋め立て地では地震発生時に液状化現象が発生する可能性があります。
したがってこれらの土地はできるだけ購入を避けたいものですが、実際には宅地として利用されていることが多く、人口密集地域であることが少なくありません。
そのため中古住宅を購入する際には国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」などを利用して、災害リスクがどの程度あるのかを確認しておくようにしましょう。
5. まとめ
中古住宅には何らかの不具合が生じていることがほとんどです。
100%完璧なものは存在しないといって良いでしょう。
2018年(平成30年)に国土交通省住宅局が実施した住生活総合調査結果によると、持ち家の住宅に対する不満率は「非常に不満」と「多少不満」とを合わせて18.8%になっています。
購入して後悔しないためにも、内見が非常に重要になります。
特に雨漏りや水漏れ、シロアリ被害、不同沈下といった重大な不具合を見逃してしまうと売主とのトラブルが発生すると共に、高額な補修費用がかかってしまいます。
したがって中古住宅の下見をする際にはただ漠然と物件を眺めるだけでなく、ここで紹介した最低限の項目についてはしっかりと確認することが大切です。
またセルフチェックだけでは不安な場合には、専門家にホームインスペクション(住宅診断)を依頼することをお奨めします。
参考資料
亀田 融