4. 積立投資のデメリット
積立投資はリスクがともなうため、投資目標やリスクの許容範囲を考えながら検討することが重要です。適切な資金投資ができるよう、デメリットも把握しておきましょう。
4.1 【積立投資のデメリット①】短期間で大きな利益をあげることは難しい
積立投資は、長期的な視点で資産形成をする方法のため、短期間での大きな利益は期待できません。
市場の変動や経済状況に左右される場合があり、投資期間が短い場合は、目標利益をクリアすることが難しくなります。
4.2 【積立投資のデメリット②】目標時点で元本割れしている可能性がある
積立投資のみならず、資産運用全般に言えることですが投資には元本割れのリスクがあります。
投資対象がリスクの高い金融商品の場合、価格変動による損失のリスクが高まります。
10年間投資したとして、10年到達時に元本割れとなっている可能性もあることを理解しておきましょう。
5. 新NISA「つみたて投資枠」を活用して賢い資産形成を目指そう
2014年にはじまったNISA制度がリニューアルされ、2024年1月より「新NISA」がスタートしました。株式投資や投資信託はNISAにより非課税で運用することができます。
新NISAは、「制度(口座開設期間)の恒久化」「年間投資枠が360万円」「非課税保有限度額の新設」など、さまざまな機能が拡充しています。
元本割れといったリスクを避けるためにも、メリットだけではなく、デメリットを把握したうえで無理のない投資をすることが重要です。
シミュレーションを参考にしながら、将来の資産運用の検討をしてみましょう。
参考資料
- 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」
- 金融庁「応用編「貯める・増やす」~資産形成」
- 金融庁「資産形成の基本」
- 金融庁「NISAを利用する皆さまへ」
西嶋 治美