6月26日、東京外国為替市場で1ドル=160円をつけました。37年半ぶりの「円安ドル高」です。

近年、物価高が続き家計に大きなダメージを与えている中、円安の加速によりさらなる物価上昇が懸念されています。

そこで本記事では、65歳以上の年金暮らしを「貯蓄額・年金額・生活費」に関する調査データから観察していきたいと思います。老後対策の参考にご覧ください。

1. 世帯主が65歳以上世帯の平均貯蓄額は2504万円・中央値はいくら?

まずは、高齢者世帯が貯蓄をいくら保有しているかを見ていきましょう。

総務省統計局の「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」によると、世帯主が65歳以上世帯(二人以上世帯)の平均貯蓄額は2504万円、中央値は1604万円です。

  • 100万円未満:7.9%
  • 100~200万円未満:4.1%
  • 200~300万円未満:3.2%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:3.0%
  • 500~600万円未満:4.1%
  • 600~700万円未満:3.1%
  • 700~800万円未満:3.1%
  • 800~900万円未満:2.9%
  • 900~1000万円未満:2.3%
  • 1000~1200万円未満:5.5%
  • 1200~1400万円未満:4.3%
  • 1400~1600万円未満:4.3%
  • 1600~1800万円未満:4.2%
  • 1800~2000万円未満:3.2%
  • 2000~2500万円未満:7.1%
  • 2500~3000万円未満:6.6%
  • 3000~4000万円未満:8.7%
  • 4000万円以上:18.8%

貯蓄額は上記のとおり世帯により大きく異なります。貯蓄が多ければ、老後生活を安心して過ごすことができるでしょう。

しかし、平均年収は横ばい、社会保険料や税金の負担は増えるばかり、の状況では思うように貯蓄が進まなかった世帯は少なくないはず。

では、老後の主な収入源となる公的年金は毎月いくら受け取ることができるのでしょうか。

次章で、公的年金「国民年金・厚生年金」の平均月額を確認していきましょう。