3. 【老齢年金世代】夫婦世帯の「生活費」は?家計収支をチェック
総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」により、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な家計収支を見ていきましょう。
- 実収入(額面):24万4580円
- 可処分所得(手取り):21万3042円
- 消費支出(税金・社会保険料):25万959円
- 不足分:▲3万7916円
上記より、毎月3万7916円の赤字であることがわかりました。
4万円近い赤字を節約して回避するのは容易ではないでしょう。
また、仮になんとか赤字を回避することができても、物価が上がればすぐに赤字に転じてしまうと考えられます。
税金や社会保険料の負担増により、可処分所得が減る可能性もあります。そうすると赤字はより膨らむでしょう。
現段階で試算できる最低必要資金に加え、インフレや税金・社会保険料の負担増、医療費、介護費用なども考慮して老後資金を準備しておきたいものです。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年6月20日更新)