2024年4月2日、米国の経済雑誌「Forbes」が発表した世界の長者番付によると、1位は資産が約34兆円に達したとのこと。
日本の中でも、ユニクロ代表取締役会長の柳井正氏、キーエンス名誉会長の滝崎武光氏などトップ100の中に3名がランクインしています。
もちろん、34兆円という資産は極端な例ですが、現在日本では富裕層が増えているとのデータがあります。
今回は、世帯年収1500万円以上・日本における富裕層の割合を確認し、その共通点として挙げられる「副業」の現状を深堀りしていきましょう。
記事の後半では、現役FPである筆者が考える「資産運用のポイント」もあわせてお伝えできればと思います。
1. 【富裕層】「純金融資産1億円以上」の資産家は日本に何パーセント?
調査時点での日本には、純金融資産1億円以上の富裕層が148万5000世帯存在しています。
これは割合にして、全体のわずか2%にすぎません。
1.1 階層別:純金融資産保有額別にみた世帯数
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
1.2 「富裕層」と「超富裕層」世帯が保有する資産総額の推移
- 2015年:272兆円
- 2017年:299兆円
- 2019年:333兆円
- 2021年:364兆円
富裕層をさらに細かく分類すると、資産1億円以上5億円未満が約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上が約0.2%(9万世帯)を占めています。
2005年以来、62万世帯もの人々がこの富裕層に新たに加わっているようです。
次の章では、資産を形成するうえで大きな要となる年収について見ていきましょう。