12月15日の年金支給日は、家計の収支を見直すきっかけになるタイミングです。
冬は出費が増えやすく、暖房費や医療費の負担も重くなるため、「自分の年金額は高いほうなのか、それとも低いほうなのか?」と気になりやすい季節でもあるのではないでしょうか。
国民年金の平均は月約5万8000円、厚生年金でも約14万6000円。しかも厚生年金受給者の5人に1人は月10万円にも満たない現実があります。
一方で月20万円以上もらう人も16.3%存在し、同じ厚生年金でも大きな格差が生まれています。年金だけで基礎生活費をカバーし、貯蓄の取り崩しを最小限に抑えられれば、資産の寿命を延ばせます。
できるだけ長く働き厚生年金を増やすこと、そしてNISAやiDeCoを活用した計画的な資産形成が不可欠です。
1. 国民年金と厚生年金の平均受給額
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の平均額は以下のとおりでした。
1.1 【国民年金】
- 全体:5万7584円
- 男子:5万9965円
- 女子:5万5777円
【厚生年金】
- 全体:14万6429円
- 男子:16万6606円
- 女子:10万7200円
男女で差があるものの、おおむね月額14万〜15万円程度が、一つの目安となっています。

