3. まとめにかえて

年金の平均額だけを見ると実感がつかみにくいですが、実際には「月10万円未満の人」「月20万円以上の人」が一定割合存在し、老後の生活状況には大きな個人差があります。

厚生年金受給者の21.2%は月10万円未満しか受け取れていません。一方で月20万円以上もらう人も16.3%おり、現役時代の働き方が老後の生活水準を大きく左右します。

充実した老後を送るには、年金で基礎生活費をカバーし、臨時支出や娯楽費を貯蓄の取り崩しで補える状態が理想です。そのために現役時代からできることは、できるだけ長く働いて厚生年金の受給額を増やすこと、そしてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用した資産形成が大切です。

年末までの今こそ、未来の安心のために情報を集めておくことが、家計不安の軽減と安定につながるでしょう。

参考資料

柴田 充輝