12月に入り、今年も残すところあとわずかとなりました。次回の公的年金の支給日は12月15日です。
厚生労働省が公表した「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給による収入のみで生活する高齢者世帯は44.3%にとどまります。
年金収入だけでは生活が厳しいと感じる方も少なくない中、所得が一定基準を下回る年金受給者の生活を支援する「年金生活者支援給付金」という制度があります。
この給付金は、公的年金に上乗せされる形で2カ月に一度支給されるもので、生活を支える貴重な収入源となり得ます。
この記事では、年金生活者支援給付金の対象者や具体的な給付額、申請手続きについて詳しく解説します。
1. 「年金生活者支援給付金」制度の概要
「年金生活者支援給付金」は、公的年金の収入を含めても所得が低い世帯を支援するための給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、年金本体に上乗せされる形で支給されます。
近年、臨時的に実施される「住民税非課税世帯への給付金」とは異なり、支給要件を満たし続ける限り継続的に受け取れる恒久的な制度という特徴があります。
年金生活者支援給付金は、受け取る年金に応じて以下の3つの種類に分けられます。
1.1 給付金は3つのタイプに分類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金を含む)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者について、次で詳しく見ていきましょう。
