4. 今のシニアはいくらの年金を受け取っているのか
最後に、今のシニアが受給している国民年金と厚生年金の受給額を確認しましょう。
4.1 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
4.2 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金の金額を含む
ここから社会保険料や税金なども天引きされることを踏まえた上で、老後に向けた資産形成を考えておく必要があるでしょう。
5. まとめにかえて
8月15日の年金支給日から、年金の振込額が変わり、手取りが上がったり下がったりする方がいます。
10月にも同様のケースが発生するため、各種通知書や年金振込通知書などはしっかり確認しておきましょう。
ねんきんネットなどで自身の年金見込み額を把握している方は多いと思いますが、手取り額は想定よりも少なくなることを踏まえ、資産形成について考えておきたいですね。
参考資料
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」
- 日本年金機構「公的年金等からの所得税・個人住民税の定額減税に関するQ&A」
太田 彩子