将来への不安が高まっていることなどを背景に、若年層を中心に積立投資ブームが到来しています。

2024年からNISA制度が刷新されこともあり、今年から新たに積立投資を始めたという方もいるでしょう。

積立投資は20年以上といった長期間続けたほうが安定した運用成果を得やすいですが、中には10年といった比較的短期間で目標を達成したいという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、新NISAの「つみたて投資枠」において、10年間で1000万円を達成するには毎月いくら積み立てる必要があるのかを、利回りごとにシミュレーションしました。

記事の後半では自分に合った投資信託の選び方も紹介するので、これから積立投資を始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。

1. 新NISAの「つみたて投資枠」とは

新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が定める要件を満たす「投資信託」を積み立てることができます。

金融庁が定める要件としては、販売手数料がゼロ(ノーロード)であることや、信託報酬が一定水準以下であることなどが挙げられます。

「長期・積立・分散」という考え方に適した商品のみが選定されているので、手数料が極端に高い商品などを選んでしまう心配がありません。

つみたて投資枠では年間120万円までの非課税枠が設けられており、成長投資枠との合計で1800万円まで(内成長投資枠は1200万円まで)非課税で投資できます。

2. 「つみたて投資枠」投資信託の選び方

つみたて投資枠の対象となる商品は、2024年6月7日時点で293本(インデックス投資信託236本、アクティブ投資信託等49本、ETF8本)あります。

金融機関によって取扱商品数は異なりますが、中には200本以上取り扱う金融機関もあり、どれを選べばよいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、投資信託を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

最終的な商品選択はご自身で行う必要があので、自分に合った商品を絞り込むためのポイントとしてご参考にしてください。