4. 毎月いくら投資に回せるのか考えてみよう
シミュレーション結果を見ると、利回りが3%なら毎月7万2000円ずつ、利回りが7%なら毎月5万8000円ずつ積み立てれば10年間で1000万円を達成できる可能性があります。
ただし、あくまでもシミュレーションによるものなので、実際の運用結果は10年後になってみないとわかりません。
リスク許容度が高いほど期待できるリターンは大きくなりますが、その分リスクも高くなることを頭に入れておきましょう。
また、家計の状況を鑑みて、毎月いくら投資に回せるのかを考えることも大切です。毎月の積立額が多いと収支のバランスが崩れ、積み立てを続けるのが苦しくなる可能性があるからです。
毎月の積立額は無理のない範囲で設定し、お気に入りの商品を長期間コツコツを積み立てていきましょう。
【編集部よりご参考】
毎月の拠出額は、余裕資金の中からやりくりできる範囲で設定しないと継続が難しくなります。
参考までに、40歳代~50歳代の単身世帯が「手取り収入から貯蓄に回す割合」をご紹介します。
【年間手取り収入からの貯蓄割合(40歳代)】
- 平均:14%
- 5%未満:3.1%
- 5〜10%未満:8.8%
- 10〜15%未満:13.5%
- 15〜20%未満:6.2%
- 20〜25%未満:11.9%
- 25〜30%未満:1.6%
- 30〜35%未満:7.3%
- 35%以上:12.4%
- 貯蓄しなかった:35.2%
【年間手取り収入からの貯蓄割合(50歳)】
- 平均:14%
- 5%未満:5.8%
- 5〜10%未満:10.6%
- 10〜15%未満:14.2%
- 15〜20%未満:4.4%
- 20〜25%未満:8%
- 25〜30%未満:3.1%
- 30〜35%未満:7.1%
- 35%以上:11.9%
- 貯蓄しなかった:35%
参考資料
- 金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」
- 金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年5月15日時点)」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
加藤 聖人