2.1 「つみたて投資枠」投資信託の選び方①リスク許容度に合った投資先を選ぶ

投資信託は商品によって投資対象地域や資産クラスなどが異なり、リスクの度合いが大きく異なります。

例えば、投資対象地域は国内や先進国よりも新興国のほうがリスクが高い傾向にあります。

資産クラスとしては、一般的に債券よりも不動産や株式のほうがリスクが高くなります。

リスク許容度が低い場合は、国内や先進国の債券を組み入れた商品を選ぶなど、自分がどのくらいのリスクを許容できるのかを把握し、それに合った商品を探しましょう。

2.2 「つみたて投資枠」投資信託の選び方②運用コストが低い商品を選ぶ

つみたて投資枠で投資信託を購入する際に手数料はかかりませんが、「信託報酬」や「信託財産留保額」といったコストがかかります。

これらは「目論見書」などに明記されているので、必ず確認しましょう。

つみたて投資枠では信託報酬が一定水準以下に限定されていますが、その中でも商品によって差があります。

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つみたて投資枠対象商品の信託報酬率の分布

出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年5月15日時点)」

2024年5月時点での信託報酬率の平均値は0.32%となっているので、平均程度または平均以下の商品を選ぶのも1つの方法です。

また、「隠れコスト」と呼ばれる運用後に確定するコストもあるので、注意が必要です。

隠れコストを確認するには「運用報告書」に目を通し、以下のような項目を確認しましょう。

・監査法人に支払われるファンドの監査費用
・有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料
・有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用
・マザーファンドの換金に伴う信託財産留保額
・その他信託事務の処理にかかる諸費用 等

信託報酬や信託財産留保額と合わせた実質コストを把握しておくことが大切です。