円安が進行し、2024年6月26日、外国為替市場におけるドル円レートは1ドル=160円に到達しました。
円安や物価上昇の影響で、一般市民にはもはや海外旅行は「贅沢品」となっているかもしれません。
また、低金利や物価上昇が続いており、今までよりも生活が苦しくなったという方もいるのではないでしょうか。
そんななか純金融資産が1億円以上ある「富裕層」は年々増えてきています。
今回は、そんな金融資産1億円以上の「富裕層」は日本に何パーセントいるのか、また、富裕層といわれる「ホンモノのセレブ」の共通点について元金融機関職員の筆者が解説していきます。
1. 【富裕層】「純金融資産1億円以上」の資産家は日本に何パーセント?
野村総合研究所による報告によれば、日本には純金融資産1億円以上の富裕層が148万5000世帯存在しています。
割合にすると全体の2%程度が富裕層ということになります。
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
この富裕層をさらに細かく分類すると、資産1億円以上5億円未満の「富裕層」が約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上の「超富裕層」が約0.2%(9万世帯)を占めています。
先述したとおり、2005年以来62万世帯もの人々がこの富裕層に新たに加わっており、富裕層は年々増加傾向にあるのです。
庶民の暮らしがひっ迫するなか、富裕層が増え続けるにはどのような理由があるのでしょうか。