3. 「富裕層の共通点3つ」を金融のプロが解説
ここからは、元金融機関職員の筆者が考える「富裕層の共通点」をお届けしたいと思います。
3.1 富裕層は「戦略的」
富裕層は資産の管理や運用にとても慎重な方が多いです。
リスクを分散させるためにさまざまな角度から検証し、自分の資産を常に監視しています。
2024年からは新NISAがスタートしましたが、「なんとなく周りにあわせて米国株だけを買い続けている」という方も多いのではないでしょうか。
安定的に資産運用をするには、資産の組み合わせ(ポートフォリオ)を適切に管理することが大切です。
投資信託には株式以外にも債券や不動産など、さまざまな資産があります。
一度ご自身のポートフォリオを振り返って、リスク分散ができているかどうか確認してみましょう。
3.2 富裕層は「頼れる専門家」がいる
先述した調査によると、日本の富裕層は事業オーナー(=起業家)であるケースが多いです。
金融資産1~5億円の富裕層では、その約3分の1が事業オーナーであることが明らかになっています。
富裕層は金融機関をはじめとした多くの専門機関への相談経験があり、困ったときに「頼れる専門家」がいることが分かりました。
現代はインターネット検索ひとつでさまざまな情報を入手できますが、餅は餅屋というように「その道のプロ」に相談するのが効率的な資産形成への一番の近道かもしれません。
執筆者
沖縄県沖縄市出身。大阪の摂南大学を卒業後にブレイクダンスインストラクターという異色の経歴を持つ。その後、ジブラルタ生命保険に入社しルーキーながら受賞歴多数。特に地域のお客様を中心に資産運用、介護、がんについてのお金問題の解決に従事していた。現在は金融IT企業で個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、TLC(生保協会認定FP)、その他資格保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学文学部卒業後、2015年に株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした丁寧で分かりやすい提案が強み。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報から、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年6月21日更新)。