2. 25日線、75日線付近でもみ合い続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線付近で小幅に上下する動きが続いています。先週は、週初10日(月)にはローソク足の実体が75日線を上抜け、翌日には窓をあけて上昇し75日線を突破しましたが、その後は陰線となり、再度75日線を割り込むと、その下の25日線付近まで下降してしまいました。今後の展開はどうなるでしょうか。

現状は、3万8000円~3万9400円までの幅の中でレンジになっています。方向感が出しづらいため、どちらかに抜けてから出動しても遅くはないでしょう。ポイントとして、上方向は直近の戻り高値である5月20日の高値(3万9437円)、下方向は心理的節目となる3万8000円や、直近の押し安値である5月30日の安値(3万7617円)あたりが目安になります。

上抜けした場合、心理的節目となる4万円、3月22日の高値(4万1087円)あたりが次の目標になります。下方向は、4月19日の安値(3万6733円)あたりまでは押し目買いの好機と見ていいでしょう。中期的には下値が切り上がっていることから目線を上に持ってチャンスを待ちたいところです。

現状は、3万8000円~3万9400円までの幅の中でレンジになっている

日経平均株価

Keisuke_N/shutterstock.com

 

参考資料

下原 一晃