2. 国民年金と厚生年金の平均月額

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金・厚生年金それぞれの平均月額は下記のとおりです。

国民年金と厚生年金の平均月額

国民年金と厚生年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

2.1 【国民年金の平均月額】

  • 全体:5万6316円
  • 男性:5万8798円
  • 女性:5万4426円

2.2 【厚生年金の平均月額(国民年金を含む)】

  • 全体:14万3973円
  • 男性:16万3875円
  • 女性:10万4878円

厚生年金は国民年金に上乗せして支給されるため、国民年金よりも受給額が高い傾向にあります。

とはいえ、国民年金・厚生年金どちらにおいても、現役時代と比較すると「少ない」と感じた方も多いでしょう。

さらに上記の平均月額は「額面の金額」であり、実際はここから税金や社会保険料が天引きされるため、さらに少なくなることが予想されます。

では具体的に、年金から税金や社会保険料がどのくらい天引きされるのでしょうか。

次章にて、厚生年金「月額15万円」の手取り額を算出していきましょう。