4. 「富裕層の共通点3つ」を金融のプロが解説

ここからは、元金融機関職員の筆者が感じた「富裕層の共通点」を3つご紹介します。

4.1 富裕層は「価値ある投資」をする

富裕層に対して「豪快なお金の使い方をする」というイメージを持つ方もいれば、「意外とケチ」というイメージを持つ方もいます。

実は、これらは相反するイメージであるものの、どちらも正解だと感じています。

筆者が接してきた富裕層の人々も、普段の生活は質素な方が多くいました。お金の使い方にメリハリがある、と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

つまり、価値を感じないものには「無駄遣いしない」。その反面、自分が価値を理解しているものには「しっかり投資する」という姿勢を持っているのです。

メリハリのつけた支出コントロールは、私たちも真似できるところがあるのではないでしょうか。

では、どんなものに「しっかり投資する」と判断するのでしょうか。その判断材料は「知識と経験」です。

4.2 富裕層は「知識と経験」に投資する

本物の富裕層は、自分の知識や経験がプラスの方向に増えることに対し、投資する価値があるか判断します。「未知の体験ができるか」「人とのコミュニケーションが広がるか」などです。

後払いのサービス以外、買う瞬間にはその価値を体験することができないからこそ、この軸を大切にしているのですね。

たとえ仕事以外の趣味であっても、ストレスの発散や自分へのご褒美以外に「経験から学びはあるか」や「ビジネスに活かせる知識がつくか」を常に意識しています。

金額ではなく、その内容を重視していることがわかりますね。

一方で、お金を使う場面では「底値かどうか」「自分だけ持っていないとカッコ悪いから」などが判断材料になっているという人もいるでしょう。

その場のお得度や、自分の見栄のために購入する富裕層は多くありません。

「知識と経験」に投資する姿勢は、富裕層から見習っていきたいですね。