2. 年代別の売却タイミングにおけるリスク・メリット

NISAについて、具体的な出口戦略を考えずに投資をしている方も多いと考えられます。

そこで今回は、年代別の売却タイミングにおけるリスクとメリットについて紹介します。

この記事をもとに、自分にとって最適な売却タイミングを検討してみましょう。

2.1 【新NISAの出口戦略】40歳代で売却するリスクとメリット

40歳代で売却するメリットとデメリット

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40歳代は多くの方がまだ働き続けているため、損失を抱えても実収入でカバーできるケースが多いのが特徴です。

一度売却した資金を元手に、不動産投資など別の資産運用方法に振り向ける方法もあります。

65歳までまだ20年前後の期間があるため、投資手法を再検討しやすいといえます。

一方で、40歳代で投資を取りやめる場合、まだ老後まで時間があるため老後までに資金を使ってしまわないように注意が必要です。

もう投資をしない場合は、売却して得た資金には極力手を付けないようにして、月々の家計収支は黒字を維持できるように管理していきましょう。

40歳代で売却してしまうということは、必然的に投資期間が相対的に短くなります。

資産規模を大きくするのが難しいという問題もあります。

2.2 【新NISAの出口戦略】50歳代で売却するリスクとメリット

50歳代まで投資を継続すると、投資期間を長く取れる分資産規模を大きくしやすいのが特徴です。

企業の方針によっては50歳代の後半から役職定年などで年収が下がるケースが増えてきます。

充分な資産を築けているのであれば、投資資産を売却して生活費を補填するのもひとつの方法です。

一方で、人によっては50歳代は収入の上昇と子どもの独立、ローン完済などによる支出の減少が重なり、家計に余裕がでやすい時期となります。

余裕がある時期に資産運用をやめてしまうと、みすみす資産を大きく増やすチャンスを逃してしまう可能性もあるでしょう。