2. 公務員のボーナスの平均額はいくらか
内閣官房の発表によれば、主に行政職を担う一般職国家公務員の2023年度ボーナス平均額は、以下のとおりでした。
- 6月:63万7300円
- 12月:67万4300円
支給額は前年度より2万円〜5万円ほど上昇しています。
特に昨年6月の支給額は、2021年度12月期の支給額引き下げが影響し、大幅に増額しています。
総務省の「令和5年 地方公共団体別給与等の比較」によれば、地方公務員(一般行政職)のボーナス平均額は以下のとおりでした。
6月・12月合わせて155万4713円と、平均金額は国家公務員よりも高くなっています。
特に東京都の平均額は181万4400円と平均を大きく上回っており、1回あたり90万円ほどのボーナスが支給されていると予想されます。
では、公務員と民間企業のボーナスに違いはあるのでしょうか。次章で解説します。
3. 公務員と民間企業のボーナスを比較
民間企業のボーナス平均額は、以下のとおりです。
平均額をみると、6〜7月の賞与の平均は39万7129円、12月の賞与は39万5647円と、国家公務員や地方公務員とは20万円以上の差があることがわかります。
業種によってばらつきがあり、電気・ガスや情報通信、金融といった業種は60万円〜70万円台ですが、飲食業や生活サービス業は20万円以下となっています。
国家公務員のボーナス金額より多い金額が支給されている業種があるため「公務員のほうが民間企業よりボーナスが多い」といい切ることはできません。
しかし、民間企業の平均金額を見ると公務員のボーナス金額は高めといえるでしょう。