2. 専業主婦世帯と共働き世帯で「年収・貯蓄額」はどう変わる?

前提として、「専業主婦」「共働き世帯」の選択理由は家庭によって異なります。本人の希望や事情などはさまざまです。

ただし、気になる点として「お金」を挙げる方は多いです。確かに気になるポイントですよね。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、それぞれの家庭の平均的な世帯年収と貯蓄を確認しましょう。

2.1 専業主婦世帯の「年収・貯蓄額」

  • 世帯年収694万円
  • 貯蓄1678万円
  • 世帯主の年齢50.9歳

2.2 夫婦共働きのうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で勤め先収入が8万円以上)

  • 世帯年収877万円
  • 貯蓄1401万円
  • 世帯主の年齢48.6歳

2.3 夫婦共働きのうち世帯主が夫の世帯(妻が勤労者で勤め先収入が1円~7万9999円)

  • 世帯年収746万円
  • 貯蓄1330万円
  • 世帯主の年齢49.2歳

平均年齢はいずれも50歳前後となっていますが、共働き世帯の方が若干若いようです。

世帯年収は、妻の給料が上がるほどに高まります。妻がフルタイムと想定される「勤め先収入が8万円以上」では、世帯年収が平均で877万円となりました。

世帯年収をあげるには、妻の就労がカギになることがわかります。

しかし、家計全般を考えると単純にそうともいえないのが「貯蓄」の項目からわかります。

実は、貯蓄が最も多いのは専業主婦世帯なのです。妻がパートタイムと考えられる世帯が最も少ないという結果になりました。