2.「国民年金と厚生年金」6月支給分から3年ぶりの増額へ

年金額は毎年改定されます。

2023年度は3年ぶりにプラス改定となったため、意外に感じた方も多いようです。

初回支給日が6月15日に迫る2023年度の年金額について、おさらいしましょう。

【写真2枚目/全5枚】2023年度の年金額、どう変わった?

【写真2枚目/全5枚】2023年度の年金額、どう変わった?

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

老齢基礎年金の満額(国民年金の保険料を40年間すべて払った場合)は、67歳以下で月額6万6250円、68歳以上で月額6万6050円です。

さらに、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は月額22万4482円と公表されました。

ただし、前述のとおり厚生年金の金額は現役当時の働き方によって決まります。

つまり、こちらの金額はあくまでも目安に過ぎないということです。

実際、注釈として「夫婦2人分の老齢基礎年金に加え、夫の厚生年金(平均標準報酬43万9000円で40年間就業した場合)を含んだ金額です」との記載がありますね。

今の年金世代では「専業主婦世帯」が多いため、上記の形態をモデル夫婦として公表されていますが、今後は徐々に変化する可能性があります。

実際、年金の額は個人差が大きいものです。次章では「リアルな年金支給額」を見ていきましょう。