4. まとめにかえて
今回は年金の仕組みと、年金支給日に「30万円」を受け取れる人について見てきました。
「30万の年金を受給している」と聞くと高額に思えますが、これは2ヶ月分なので月額にすれば実質約15万円。
さらに天引きされるお金を考えると、手取り額はもっと少なくなります。
将来の老後のためにできることは、現役時代のうちに将来に必要な金額と、目標金額を設定することが第一歩となります。
計算していくうちに将来の資金が不足しそうなのであれば、資産運用を検討するのもひとつの方法です。
もちろん投資にはリスクがつきものですが、時間を味方につけることでリスクを軽減させる効果もあります。
現代では、NISAやiDeCoといった税金優遇制度も登場しています。資産運用は長期投資が鍵となるので、早めに始めるに越したことはありません。
これを機に、自分に合った運用方法について考えてみてはいかがでしょうか。
5. 【ご参考】年金一覧表(厚生年金・国民年金)
ご参考までに、国民年金の1万円刻みの受給権者数を一覧表でご紹介します。
5.1 【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み)
- 1万円未満:6万5660人
- 1万円以上~2万円未満:27万4330人
- 2万円以上~3万円未満:88万1065人
- 3万円以上~4万円未満:266万1520人
- 4万円以上~5万円未満:465万5774人
- 5万円以上~6万円未満:824万6178人
- 6万円以上~7万円未満:1484万7491人
- 7万円以上~:178万3609人
5.2 国民年金
- 男女全体:5万6316円
- 男性:5万8798円
- 女性:5万4426円
参考資料
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
菅原 美優