3. 70歳代二人以上世帯「貯蓄1500〜2000万円未満」は何パーセントか

70歳代・二人以上世帯で「貯蓄1500〜2000万円未満」の人の割合についても、同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」が参考になります。

まずは「金融資産を保有していない世帯」を含む調査からみていきましょう。

3.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500〜2000万円未満の割合

  • 6.6%

3.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

  • 33.7%

3.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1757万円
  • 中央値:700万円

貯蓄1500〜2000万円未満は6.6%、貯蓄1500万円以上でみると19.7%となりました。

では貯蓄保有世帯のみに限定するとどのように変化するのでしょうか。

4. 70歳代二人以上世帯「貯蓄保有世帯」なら「貯蓄1500〜2000万円未満」は何パーセント?

先ほどの統計には貯蓄を保有しない世帯も含まれていたため、ここでは貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきます。

4.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500〜2000万円未満の割合

  • 8.2%

4.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

  • 41.6%

4.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:2188万円
  • 中央値:1100万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1500〜2000万円未満は8.2%。1500万円以上は41.6%にのぼりました。

平均も2000万円を超え、実態を表すといわれる中央値でも1000万円を超えています。

年金生活に入っている世帯が多くなる70歳代においては、約3~4割が最低限の貯蓄を備えているといえますね。

なお、同調査では70歳代を迎えてもなお「収入から貯蓄に回している」と回答した人が一定数います。

次章にて「手取り収入からの貯蓄割合」について確認しましょう。