5年に1度実施される年金の財政検証では、国民年金の拠出期間が40年に延長されるのか、標準報酬月額の上限が引き上げられるのかなどに注目が集まっています。
そもそも「年金だけで生活できる」とはいいきれない現代において、老後資金の準備は誰においても課題となっているのではないでしょうか。
公的調査で「年金支給時に最低準備したい金額」を聞いた問いでは、60歳代の平均金額は1956万円、70歳代の平均金額は1685万円となりました(二人以上世帯の場合)。
では、実際に70歳代世帯で貯蓄「1500~2000万円未満」なのは何パーセントなのでしょうか。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 70歳代「年金支給時に最低準備したい金額」平均で1685万円
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、「年金支給時に最低準備したい金額」を問う質問において、70歳代の回答は平均で1685万円となりました。
- 20歳代:1763万円
- 30歳代:1964万円
- 40歳代:2068万円
- 50歳代:1992万円
- 60歳代:1956万円
- 70歳代:1685万円
では、70歳代二人以上世帯で「貯蓄1500〜2000万円未満」という世帯は何パーセントいるのでしょうか。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療助成制度」等の業務に従事した。また国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務も担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険の知識を普及するためのページ作成や、ライフに欠かせないお金の情報発信を行った。現在は株式会社ナビゲータープラットフォームのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事も発信。京都府出身。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。(2024年5月29日更新)