5. 70歳代で「手取り収入から貯蓄に回す」人は52.5%。だいたい何%を貯蓄しているのか
70歳代のうち、「手取り収入から貯蓄に回す」と回答した人は52.5%にのぼりました。割合は以下のとおりです。
5.1 年間手取り収入からの貯蓄割合
- 平均:8%
- 5%未満:5.1%
- 5〜10%未満:11.4%
- 10〜15%未満:17.3%
- 15〜20%未満:2.7%
- 20〜25%未満:6.5%
- 25〜30%未満:1.1%
- 30〜35%未満:3.9%
- 35%以上:4.3%
- 貯蓄しなかった:47.5%
最も多いのは「10〜15%未満」で、平均は8%でした。
仮に年金収入が手取りで15万円という場合、1万5000円~2万2500円を貯蓄に回すという人が多いということです。
6. 年金生活に入るための準備をしよう
年金生活を迎えるにあたり、どれほどの貯蓄が必要なのかは個人によって異なります。
統計資料では、例えば40歳代では平均で2068万円と回答していますが、厚生年金の加入者かどうかでも変わるのではないでしょうか。
国民年金のみであれば満額でも月額6万円台のため、貯蓄2000万円では取り崩しペースによって足りない可能性もあります。
年金見込み額を把握することで、年金生活に向けた準備を進めていきましょう。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療助成制度」等の業務に従事した。また国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務も担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険の知識を普及するためのページ作成や、ライフに欠かせないお金の情報発信を行った。現在は株式会社ナビゲータープラットフォームのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事も発信。京都府出身。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。(2024年5月29日更新)