3. 【子どものメンタルケア】焦らさず時間をかけて、いつも以上に子どもの話に耳を傾ける
子どもの個性は十人十色で言いたいことを言える子もいれば、なかなか思っていることを親に伝えられない子もいます。
感じたことをすぐに口にできる子は原因が分からなくても疲れていることや不安なことを親に話すことができます。それを聞いた親は「4月は忙しくて大変だったよね」と色々と話をして不安を解消することに繋げられます。
しかし、自分の殻に閉じこもってしまう子や言葉にするのが苦手な子、親に察してもらいたい子は「やる気が出なくて困っている」「クラスに馴染めるが不安」という心に抱えている思いをストレートに口にすることができません。
また、弱音を吐くと「頑張っていない」と親から叱られるのではないかと心配し、口にできない子もいます。
どんな子も多かれ少なかれ新年度がスタートした時はいつも以上に頑張ります。その反動が出てしまうのがちょうど大型連休明けの5月になります。
連休中は元気だけれど、後半になり「明後日から学校」というタイミングから急に元気がなくなると親も心配してしまいます。
学校でトラブルが起きていなくても、「なぜか元気が出ない」「ぐっすり眠れない」という症状が子どもに出るのは珍しいことではありません。子ども自身が「どうしてか分からない」という気持ちを抱いている時期、親は積極的に寄り添い、声かけをしましょう。
抱えている問題を上手に話せない、口に出すまで時間がかかる子は焦らさず時間をかけて話を引き出すようにしてください。
「学校でも気を遣うことがあるよね」「担任の先生にはまだ慣れないかな」と優しく話しかけて親子の会話時間を増やすことも対処法の一つです。