40歳代、50歳代になると、老後の生活に不安を覚える人は多いです。
特に、年金をいくらもらえるかは、どのような老後生活を送るのかに直結する大きな問題となります。
では、年金を月15万円もらえる人はどの程度いるのでしょうか。また、月15万円の年金を受け取るには現役時代にどれくらいの年収が必要なのでしょうか。
本記事では、年金を月15万円もらう人の割合と年収ごとの年金受給額をシミュレーションするので参考にしてみてください。
1. 年金を「月15万円」以上もらえる人はどれくらいいるのか
まずは、年金を月15万円以上受け取る人の割合を確認しましょう。厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員などの厚生年金受給者が受け取る年金額の分布は以下のとおりです。
※以下、厚生年金受給額には国民年金部分が含まれます。
1.1 厚生年金受給者の年金受給額(額面)
年金受給額 割合
- 月額1万円未満 0.38%
- 月額1万円以上2万円未満 0.10%
- 月額2万円以上3万円未満 0.34%
- 月額3万円以上4万円未満 0.59%
- 月額4万円以上5万円未満 0.64%
- 月額5万円以上6万円未満 0.96%
- 月額6万円以上7万円未満 2.57%
- 月額7万円以上8万円未満 4.30%
- 月額8万円以上9万円未満 5.80%
- 月額9万円以上10万円未満 7.03%
- 月額10万円以上11万円未満 7.05%
- 月額11万円以上12万円未満 6.47%
- 月額12万円以上13万円未満 5.91%
- 月額13万円以上14万円未満 5.79%
- 月額14万円以上15万円未満 5.96%
- 月額15万円以上16万円未満 6.21%
- 月額16万円以上17万円未満 6.51%
- 月額17万円以上18万円未満 6.62%
- 月額18万円以上19万円未満 6.32%
- 月額19万円以上20万円未満 5.69%
- 月額20万円以上21万円未満 4.75%
- 月額21万円以上22万円未満 3.56%
- 月額22万円以上23万円未満 2.40%
- 月額23万円以上24万円未満 1.58%
- 月額24万円以上25万円未満 1.04%
- 月額25万円以上26万円未満 0.64%
- 月額26万円以上27万円未満 0.37%
- 月額27万円以上28万円未満 0.21%
- 月額28万円以上29万円未満 0.10%
- 月額29万円以上30万円未満 0.05%
- 月額30万円以上 0.08%
平均年金月額 14万3973円
*厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれている。
月15万円以上の年金をもらう人の割合は、46.1%となります。厚生年金受給者の約半分が月15万円以上の年金を受け取っている計算です。
2. 年金「月15万円」くらいは欲しい…現役時代の平均年収がいくらあれば「月15万円」もらえる?
厚生年金は、現役時代の平均年収などによって受給額が決まります。
では、年金を月15万円もらうためには現役時代にいくらの年収が必要なのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 1975年生まれ
- 23~64歳まで会社員として勤務
- 65歳から年金受取を開始
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)
平均年収 年金受給額の目安(額面)
- 200万円 月10万5000円
- 300万円 月12万5000円
- 400万円 月14万円
- 500万円 月16万円
- 600万円 月18万円
- 700万円 月19万5000円
- 800万円 月21万1000円
- 900万円 月23万3000円
※厚生年金受給額には国民年金部分が含まれます。
平均年収500万円あれば、月15万円を超える年金をもらえます。
一方で、平均年収が300万円の人は月12万5000円の年金しか受け取れません。生活水準にもよりますが、月12万5000円の年金だけで暮らすのは難しい人も多いのではないでしょうか。
3. 年金を増やしたい人は繰下げ受給を検討しよう
平均年収が400万円以下の人は月15万円の年金をもらえないことをシミュレーションで確認しましたが、年金の繰下げ受給を利用すれば受給額の増額が可能です。
繰下げ受給とは、年金の受給開始時期を遅らせることで年間にもらえる年金額を増やせる制度です。年金受給開始年齢ごとの年金受給額増額率は以下のとおりです。
3.1 受給開始年齢ごとの年金受給額増額割合
受給開始年齢 増額割合(65歳受取開始対比)
- 66歳 +8.4%
- 67歳 +16.8%
- 68歳 +25.2%
- 69歳 +33.6%
- 70歳 +42.0%
- 71歳 +50.4%
- 72歳 +58.8%
- 73歳 +67.2%
- 74歳 +75.6%
- 75歳 +84.0%
75歳まで受給開始時期を遅らせれば、65歳から受取を開始する場合と比べて年間にもらえる金額は84%の増額です。
年金受給額をできるだけ増やしたい人は、年金の繰下げ受給も検討してみると良いでしょう。
4. 老後の生活をシミュレーションしよう
もらえる年金額は人によって大きく異なります。
高年収の会社員は受給額が高額なため、老後に向けた資産形成の必要性はそこまで高くないかもしれません。
一方で、現役時代の年収が低い人や自営業者などは年金受給額が少ないです。そのため、老後に向けた対策が必須となります。
一度、自分がいくらの年金をもらえるのかシミュレーションし、老後生活に向けた対策を始めましょう。


