小1の壁とは、子どもが小学校に通い始めるとさまざまな問題が生まれ、仕事と育児の両立が困難になることを総称した言葉です。

共働き家庭やシングル家庭で子育てをする場合、小1の壁に悩む母親、父親は多くいるようです。

傍では「保育園の子どもよりも、小学1年生は成長しているのに何で?」と思うことがあるかもしれませんが、小1の壁が抱える問題は様々です。

この壁によって、母親が退職を選んでしまうこともあるのです。

今回は新年度に向け、小1の壁について知り、小1の壁を乗り越えるにはどうしたらよいかを考えてみましょう。

1. 子どもが小学校になったら通い始める「学童保育」とは?

共働き家庭やシングル家庭では、子どもが小学校に通い始めると、学童保育を利用することが必要になります。

学童保育とは、学校が終わった後、家に帰っても誰もいない子どもが放課後「安全に過ごせる場所」として利用できる施設のことです。

「放課後児童クラブ」と呼ばれていますが、正式名称は「放課後児童健全育成事業」といいます。

学童保育では、指導員と呼ばれる人が常駐しており、子どもたちのお世話をしてくれます。

子ども達は、学童保育でおやつをもらったり、宿題をしたり遊んだりすることができます。

子ども達にとっての学童保育は、学校でも家でもない「生活の場」として機能しています。

ここまでの学童保育の説明を聞くと「子どもが小1になったら、学童保育に預けることができれば、特に問題になることはないのでは?」と思いがちです。

しかし働く親にとっては、保育園と学童保育の運営上の違いが、育児と仕事の両立を難しくしてしまう可能性があるのです。