3. 【高校受験】多くの子どもが初めて経験する受験、高校受験

地方の多くの子や、大都市圏でも中学受験をしなかった子が挑む高校受験。

中学生勉強風景

milatas/shutterstock.com

地方の多くの子や、大都市圏でも中学受験をしなかった子が挑む高校受験。とくに気をつけて欲しいのが内申書の存在です。

基本的に入試の点数で合否が決まりますが、偏差値の高い公立高校を目指す場合は「生徒会役員についていてほぼオール5」という各中学校の成績優秀者が受験ずるため、進学校を目指す場合は学校生活や授業態度も気をつける必要があります。

小学校の6年間と違い中学は3年しかないので入学したとおもったらあっという間に受験学年となります。ここでは高校受験に向けて各学年で気をつけるべきポイントを取り上げていきます。

3.1 中学校1年生(12歳~13歳)

小学校生活と中学校生活で大きく異なるのが部活動と定期テストの存在です。部活に入れば学校にいる時間が長くなり、帰宅時間が遅くなります。

そして、小学校の頃は単元ごとに行われていたテストが年に数回の定期テストに代わります。テスト範囲も広く学習計画を立てて地道に継続して勉強できなければ成績上位層には到達できません。

中学校1年の頃は高校入試はまだ先のことのように思いがちですが、成績はそう簡単に上向きにはならないです。志望校を決めるのも早くはなく、「この高校に行きたい」と目標を定めるようにしてください。

そして、授業を妨げるなど教科の評定を下げるような言動をしないよう話してください。

3.2 中学校2年生(13歳~14歳)

思春期真っ只中で親の言うことを素直に聞けない子が増えてきます。また、中学校生活に慣れてくることで起きる「中だるみ」もありますが、中学2年の学習単元はどの教科も入試で出されものが多く重要な学年です。

ターゲットとしている高校のレベルを下げると甘えが出てしまい、さらに成績が下がる恐れがあります。

自治体模試を受けて志望校判定をみて自分の実力を正確に捉えつつ、苦手教科や単元を把握して克服するよう学習計画を考えさせ、時には親が確認してください。毎日継続して勉強して力を蓄えることが大切です。

進学校を狙う子は学習時間も多く「進学校を目指す層」から離脱しないよう気をつけましょう。

3.3 中学校3年生(14歳~15歳)

受験学年となる中学3年生は4月から夏休み前にかけて修学旅行や部活の大会とイベントが目白押しです。本格的に受験勉強モードになるのが夏休みに入ってからですが、性格によってはのんびりしたり現実逃避をする子もいます。

受験日はもう固定されており、そこに向かって勉学に励むしかないということを伝えてください。

中学3年の夏休みは受験前の「たくさん勉強できる期間」になります。この時期にどれだけ勉強できるかがカギとなるので、塾の自習室の利用やスマートフォンの制限などをして勉強できる態勢を作りましょう。