2. 【中学受験】もはや都内では当たり前?中学受験

大都市圏を中心に中学受験熱は収まるところを知りません。

小学生の仲間

imtmphoto/shutterstock.com

大都市圏を中心に中学受験熱は収まるところを知りません。コアネット教育総合研究所が2月に発表した「2024年首都圏中学入試総括レポート」によると少子化の影響で受験者数は減少したものの、受験率は前年より0.1%増加したことが分かりました。

中学受験は小学3年の2月から「新小4クラス」がスタートします。中学受験をする子ども達は小学校4年生から塾通いを本格化するのが一般的です。

小学1年〜3年そして小学4年生から6年生の各学年で気をつけて欲しいことをご紹介します。

2.1 小学校1年~3年生(6歳~9歳)

少しでも中学受験を考えているなら、家庭学習の習慣や語彙を強化する読書習慣など受験にプラスになることを身につけるようにしましょう。とくに学力の土台である読み書きそろばんを軽視することなく、努力を続けられるよう意識してください。

いくら学力が高くても、努力を続けられるかどうかが中学受験の合否を決めます。小学校1年から3年までの間の家庭学習では応用的な内容の市販の問題集に取り組ませて入塾後の授業についていける学力を鍛えていきましょう。

2.2 小学校4年生(9歳~10歳)

中学受験をする子は親も教育熱心ですから「家庭学習習慣がある」「基礎学力がある」という子ばかりです。入塾してから勉強するという子は皆無で、組分けテストで容赦なく学力差が分かる世界です。

テストの結果も気になりますが、4年生の段階でヒートアップすると子どものやる気を失ってしまいます。

中学受験では親子ともども何かしらストレスを感じることがあるため、家庭の雰囲気が暗くならないよう気をつけるだけでなく精神的な強さも必要になります。

4年生の学びはまだ難しい単元は少なく、中学受験の勉強一辺倒になって追い込まないよう、息抜きなど適度にしましょう。

2.3 小学校5年生(10歳~11歳)

5年生は算数を筆頭に中学受験の入試で頻出の単元を学ぶ重要学年です。それに伴い学力が固定化していき、志望校や合格できそうな現実的な受験校を選定していくようになります。

しかし、まだ伸びる余地はあるので「この偏差値の幅で選ぶ」と決めつけないようにしましょう。

難しくなる学びの中で、受験する意義を考える子どももいます。そうした揺れ動く子どもの心情を察知して中学校生活が分かる学校見学や説明会に参加して「頑張ってあの中学に合格する」と苦しい中学受験をやり抜く気持ちを持つきっかけを作るよう意識してください。

2.4 小学校6年生(11歳~12歳) 

小学6年の夏休みが入試前、最後の「まとまった勉強時間を長期間確保できる時期」になります。その一方で、受験学年ですから夏期講習で塾にいる時間も長くなるため個人的に不安を感じる教科や単元に力を入れる余裕はありません。夏休みに入る前までに「復習をしておきたい箇所」をピックアップして取り組ませるのがベターです。

中学受験は地域によって入試日は異なりますが概ね1月から2月上旬に集中します。中学受験をする子ども達は誰もが必死に勉強しているため、直前期になって急激に成績が伸びることを過度に期待しないよう模試や志望校別のテストの結果の推移を把握しましょう。