受験シーズンも国公立大学の後期日程のみとなり、多くの受験が終わりを迎えました。

すでに新しい受験生が入試に向けて動き出しています。そこで今回は、新年度を迎えるにあたり小学校から大学受験までのワンポイントアドバイスをご紹介していきます。

1. 【小学校受験】小学校受験は親が積極的に関わっていく

小学校受験は年少から年中の時期に準備を始めるため、子どもが志望校選びなど積極的に関わることのない特殊な受験。

親子勉強

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小学校受験は年少から年中の時期に準備を始めるため、子どもが志望校選びなど積極的に関わることのない特殊な受験です。

全国的には学区の公立小学校に進む子が圧倒的に多いこともあり、国立大学附属小学校や私立小学校と受験必須の学校の数は多くはなく、定員も限られています。倍率も高いだけでなく他の受験のように点数開示といった合否ラインがハッキリ分かりません。

小学校により入試内容は異なりますが、集団行動や先生の指示を聞いて作業が出来るかどうかなど、詰め込んだ知識だけでなく普段の生活の様子も垣間見て合否を決めるため、親のプレッシャーも大きいです。

合格するかどうか不確かな中で「入試本番までにいかに子どもが合格ラインに到達できるかどうか」という考えを持ち、対策を講じていく必要があります。

年少から準備をし受験学年である年長までに親が意識したいことをご紹介します。

1.1 年少(3歳~4歳)

まだまだ幼さが残る年少とは言え小学校受験を検討し始めたら、幼児教室や受験にプラスになる習い事に通わせて下準備をしていきましょう。

選考の内容は学校によって異なりますが、受験の王道の一つである「行動観察」は対策なしで突破することは難しく、家庭でカバーするのは難しいです。

人気のある学校を目指しているのであれば、受験する園児はしっかり仕上げてきた子ばかりですので、家庭でのサポートだけでなく受験に特化した教室に通わせるのがベターです。

家庭でも挨拶などの基本的な行儀や四季の行事知識、生活習慣に気をつけ、「話を良く聞いて行動をする」「他の子と協力することの大切さ」などを折に触れて話すようにしてください。

1.2 年中(4歳~5歳)

年中になると志望校選びが本格化します。それと同時に、子どもの個性もハッキリする年頃になるので「子どもの良いところを伸ばせる学校」「教育方針に共感する学校」を重要視しある程度絞り込みを進めておきましょう。気になる学校の説明会に足を運んで見極めてください。

学校の名前や人気度で選んでしまうと、たとえ狭き門を潜り抜けても子どもが息苦しさを感じる学校生活を送ることになります。小学校は6年間かつ子供の成長期と重なる重要な時期です。

学校によっては中学校や高校までエスカレーター式なので、見栄や親の考えを優先せずに「ペーパー系かノンペーパー系か」や「子どもにプラスになるか」と志望校を絞っていくようにしてください。

1.3 年長(5歳~6歳)

いよいよ受験生として入試が迫る年長は、入試が集中する秋までにどのくらい仕上げられるかが合否を決めるカギとなります。そして6月頃から本格化する学校説明会や学校見学会に必ず足を運び、本命校を始めとし二番手校や三番手校を決めていきましょう。

小学校受験は多角的な視点で子どもを見る受験である一方で、保護者の面接にも力を入れている受験でもあります。教育方針への理解がないと判断されれば不合格となります。

受験校の教育方針を理解し、家庭での教育方針や親の考えを伝えられる練習も必須です。