早いもので2024年が始まり、1カ月が経過しようとしています。
2023年も振り返ると様々な事がありましたが、2023年を表す漢字は「税」とお金に注目が集まった年だったと言えるでしょう。
物価高も続いており、家計の圧迫は続いています。特に収入の増加が見込めない年金生活者にとっては影響が大きいでしょう。
厚生労働省の発表では、公的年金の平均月額は14万3973円(国民年金を含む厚生年金の金額)です。多くの方が現職時代よりも少ないと感じる水準かもしれません。
日本の年金は受給額に個人差が出る仕組みですが、十分な金額をもらっている方はどの程度いるのでしょうか。
そこで今回は、平均月額よりも多い月額20万円以上にスポットを当て、20万円以上受け取る方がどの程度いるのかを確認していきます。
1. 厚生年金に加入する人・しない人
日本の公的年金には「厚生年金」と「国民年金」がありますが、国民年金にしか加入していないという方もいます。
この場合、1階部分にしか加入していないので、将来の年金額も少ない傾向になるといえるでしょう。
1.1 国民年金:1階部分
- 加入対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直しあり。2023年度は月額1万6520円)
- 年金額:年額79万5000円(2023年度の年額)✕調整率(未納期間がある場合は減額調整)
1.2 厚生年金:2階部分
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定(国民年金に上乗せ支給)
支給される老齢年金額について、厚生労働省は2024年1月19日に目安額を公表しました。
金額は2年連続の増額となる見通しです。