1.1 【二人以上世帯】70歳代の貯蓄割合

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代夫婦世帯の貯蓄割合は下記の結果となりました。

70歳代二人以上世帯で、貯蓄3000万円以上を達成している割合は18.3%となっています。

約8割以上の世帯が貯蓄3000万円以上に到達できておらず、老後資金で問題となった2000万円以上に幅を広げてもその割合は3割未満です。

また、貯蓄ゼロである「金融資産非保有」の割合は全体の18.7%であり、約5世帯に1世帯が老後の貯蓄が全くできていないことからも、働くシニアが多くなっている要因につながっているとうかがえます。

1.2 【単身世帯】70歳代の貯蓄割合

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると70歳代単身世帯の貯蓄割合は下記の結果となりました。

70歳代単身世帯で、貯蓄3000万円以上を達成している割合は16.1%となっており、二人以上世帯と同様に達成割合が低くなっています。

また、金融資産非保有の割合は28.3%となっており、貯蓄3000万円を達成している人よりも「貯蓄ゼロの人」のほうが多いことがわかります。

二人以上世帯・単身世帯ともに、貯蓄が十分にできている人とできていない人に偏りがあることから、二極化傾向にあるとうかがえます。