1. 70歳代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代の平均貯蓄額は二人以上世帯・単身世帯それぞれで下記の結果となりました(図表参照)。
平均値は、極端に大きい数値がある場合、値が偏る傾向にあるため、一般的な貯蓄額の実態を知りたい方は中央値を参考にすると良いでしょう。
70歳代の二人以上世帯・単身世帯の貯蓄中央値をみると「800万円」「485万円」となっており、どちらも1000万円に到達していません。
単身世帯よりも二人以上世帯のほうが多いのは、共働き世帯が多い現代では夫婦二人分の収入が見込めるため、単身世帯に比べて貯蓄がしやすくなっていると考えられます。
また、単身世帯と比較すると、二人以上世帯では持ち家率が高いことも、収入の多くを老後資金に回せている要因といえます。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)