1. 70歳代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代の平均貯蓄額は二人以上世帯・単身世帯それぞれで下記の結果となりました(図表参照)。
平均値は、極端に大きい数値がある場合、値が偏る傾向にあるため、一般的な貯蓄額の実態を知りたい方は中央値を参考にすると良いでしょう。
70歳代の二人以上世帯・単身世帯の貯蓄中央値をみると「800万円」「485万円」となっており、どちらも1000万円に到達していません。
単身世帯よりも二人以上世帯のほうが多いのは、共働き世帯が多い現代では夫婦二人分の収入が見込めるため、単身世帯に比べて貯蓄がしやすくなっていると考えられます。
また、単身世帯と比較すると、二人以上世帯では持ち家率が高いことも、収入の多くを老後資金に回せている要因といえます。