庭は、植物たちと一緒にゆっくりと時間を重ねていく場所。 一度植えれば、毎年同じ場所で芽吹き、季節の巡りを教えてくれる多年草は、そんな庭暮らしに欠かせない大切な存在です。

春の気配とともに土から顔を出す新芽や、年々大株になっていく姿。「今年も会えたね」とつい声をかけたくなるような、積み重ねていく時間の愛おしさを感じてみませんか。

この記事では、「植えっぱなし」で毎年美しい花を咲かせる多年草を、参考価格とともに紹介します。

※植物の生育や管理のしやすさは、お住まいの地域の気候や日当たり、土壌条件などによって異なります。

1. 植えっぱなしで「毎年花咲く」おしゃれな多年草5選

1.1 オステオスペルマム

Sundry Photography/istockphoto.com

最近では、何色とも言えないような深みのある色合い(ニュアンスカラー)の品種が増えたオステオスペルマム。一株あるだけで、お庭をぐっとおしゃれに見せてくれます。

コンクリートやアイアンといった、少し硬い印象の素材とも相性が良く、花壇の手前に植えるとパッと目を引く存在になりますよ。

オステオスペルマムの花びらの色の重なりや、光の当たり方で変わる表情を、ぜひ近くで眺めて楽しんでみてください。

※参考価格:500円前後(3号ポット苗)

1.2 クリスマスローズ

Steve Hamilton/istockphoto.com

花の少ない冬のお庭で、静かに花を咲かせるクリスマスローズ。少しうつむき加減に咲くその姿には、派手すぎない、奥ゆかしい美しさがあります。

ついしゃがみこんで、お花の中を覗き込みたくなるような存在です。厚みのある丈夫な葉は一年中緑を保つので、冬のお庭が寂しくならないのもうれしいですね。

落葉樹の足元などに植えて、毎年会えるのを楽しみに待ちたいお花です。

※参考価格:800円~(3号ポット苗)

1.3 スイセン

VichienPetchmai/istockphoto.com

春の訪れをいち早く教えてくれるスイセン。すっと伸びた葉や茎の、凛とした立ち姿がとてもきれいです。

一つひとつも素敵ですが、あえて少し不規則に植えると、まるで野原の一角を切り取ったような、自然で心地よい風景が生まれます。

※参考価格:300~600円前後(3~4号ポット苗)

1.4 ゼラニウム

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ヨーロッパの街角を思わせる、明るい雰囲気のゼラニウム。乾燥に強くとても丈夫なので、忙しい方にもおすすめの植物です。

テラコッタの鉢にひとつ植えるだけで、その場がパッと華やぎます。年数が経つと茎ががっしりと太く、まるで小さな木のようになっていくのも面白いところ。

そのたくましい姿は、お庭で一緒に過ごしてきた時間の長さを感じさせてくれます。

※参考価格:300~600円(3号ポット苗)

1.5 アジュガ

Albin Raj/istockphoto.com

地面を優しく覆うように広がっていくアジュガは、足元の寂しさを埋めてくれる頼もしい存在。雑草が生えにくくなるのもうれしいポイントです。

春になると、横に広がる葉の間から、小さな花がぴんと立ち上がるように咲き揃います。葉の色もシックなものが多いので、他のお花を引き立てる役目も果たしてくれますよ。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

2. まとめにかえて

今回は、植えっぱなしでも毎年美しい花を楽しめる多年草を紹介しました。お気に入りの花は見つかりましたか?

庭は、一日にして成るものではなく、植物たちが時間をかけて少しずつ形づくってくれるものです。

今回ご紹介した多年草たちは、派手な変化こそないかもしれませんが、毎年決まった季節に芽吹き、私たちの日常に寄り添ってくれます。

そんな「変わらないこと」の積み重ねこそが、お庭をより深く、魅力的なものにしてくれるはずです。

手入れを楽しみながら、植物と一緒にゆっくりと歳を重ねていく。そんな穏やかな庭づくりを、ぜひ楽しんでみてください。

3. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?

一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?

一年草、多年草、宿根草の違いとは

出所:LIMO編集部作成

さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

※分類には諸説あります。

※園芸品種では常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。

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