2. 【40歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくら?

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

【円グラフ】40歳代二人以上世帯の貯蓄額(貯蓄ゼロを除く)

40歳代二人以上世帯の貯蓄額の円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【40歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

  • 6.7%

2.2 【40歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1132万円
  • 中央値:500万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄3000万円以上は6.7%。

平均は1000万円を超え、中央値は500万円でした。

3. 資産運用でインフレに負けない工夫を!

本記事では40歳代・二人以上世帯の「貯蓄3000万円以上の割合」と平均・中央値を確認してきました。

老後資金として40歳代にして「3000万円」もの資産があれば、同年代からすると羨ましい…と感じるかもしれません。

とはいえ、年金収入が少ない場合には、貯蓄の取り崩しがハイペースになるため、3000万円あっても安心とは言い切れないでしょう。

また、現時点で貯蓄が3000万円あったとしても、20年後・30年後も3000万円の価値があるとは限りません。

モノやサービスの値段が上昇していけば、お金の価値は下がってしまいます。

現金や超低金利預金にお金を眠らせることで、インフレにより資産は目減りしていくことを理解しておきましょう。

インフレに負けないために、「お金を働かせる=資産運用」を取り入れる方法があります。

2024年は新NISAスタートの年。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。

資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。

これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

和田 直子