2023年の夏以降、メガバンクを中心に住宅ローンの「固定金利10年」の金利引き上げが続きました。

すでに住宅ローンを返済中の方も、これから借入を検討している方も、気になる「金利」。

「家」という大きな買い物であるがゆえに、わずかな金利差でも毎月の返済額は数万円、総返済額は数百万円もの違いが生じてしまいます。

今回は、32歳・会社員の男性から「同じ銀行でも人によって金利に差がある理由」について質問がありましたので、元銀行員である筆者がお答えしていきたいと思います。

1. 男性会社員(32歳)の「住宅ローン金利」に関するご質問

「住宅ローンについて質問です。銀行によって金利が違うのは知っていたのですが、どうやら同じ銀行内でも、人によって金利に差があると、先日知人と話しながら気づきました。

なんとなく、借入額や返済期間、担保資産の額などが影響しているのかな?とも思うのですが、その他に金利に影響を与える要素はありますでしょうか?

少しでも利息負担を減らしたいので、ご回答お願いします。」

質問者様がお考えのとおり、住宅ローン金利は「借入額」・「返済期間」・「担保となる不動産の価値」が適用金利に大きく影響します。

しかし、これ以外にも金利に影響を与えるものがありますので確認していきましょう。