2.2 60歳〜89歳の「厚生年金」平均月額はいくら?
60歳〜89歳の「厚生年金」の平均月額は下記のとおりです(※国民年金部分を含みます)。
- 60歳:8万7233円
- 61歳:9万4433円
- 62歳:6万1133円
- 63歳:7万8660円
- 64歳:7万9829円
- 65歳:14万5372円
- 66歳:14万6610円
- 67歳:14万4389円
- 68歳:14万2041円
- 69歳:14万628円
- 70歳:14万1026円
- 71歳:14万3259円
- 72歳:14万6259円
- 73歳:14万5733円
- 74歳:14万5304円
- 75歳:14万5127円
- 76歳:14万7225円
- 77歳:14万7881円
- 78歳:14万9623円
- 79歳:15万1874円
- 80歳:15万4133円
- 81歳:15万6744円
- 82歳:15万8214円
- 83歳:15万9904円
- 84歳:16万349円
- 85歳:16万1095円
- 86歳:16万2007円
- 87歳:16万1989円
- 88歳:16万952円
- 89歳:16万1633円
厚生年金全体の平均月額は「14万3965円」で、男女別の平均月額は下記のようになっています。
- 男性の平均月額:16万3380円
- 女性の平均月額:10万4686円
厚生年金は、現役時代の年収や加入期間などによって受給額が変わるため、受け取れる年金額に差が生じやすくなっています。
また、厚生年金受給の場合は月に14万円〜16万円ほど受け取れるため、人によっては年金だけで生活していける可能性もあります。
しかし国民年金のみ受給の場合は、月に5万円ほどしか受け取れないため、年金だけで生活していくのは難しいとうかがえます。
3. 老後前に知っておきたい年金の予備知識3選
前章では、老後に受け取れる平均の年金月額について見ていきましたが、年金には意外に知らない落とし穴がいくつか存在します。
そこで本章では、老後前に知っておきたい年金の予備知識を3つ紹介していきます。
3.1 65歳未満で年金を受け取ると年金額が減額される
前章で紹介した1歳刻みの老齢年金の平均月額を見てみると、65歳未満が受け取れる金額が他の年齢よりも少なくなっています。
65歳未満が受け取る年金月額の平均額が低い理由は「繰上げ受給」が関与しています。
日本の現行の年金制度では、年金受給開始年齢は65歳からとなっています。
しかし、65歳よりも早く年金受給をすることも可能で、これを「繰上げ受給」と呼びます。
厚生年金・国民年金ともに「60歳〜64歳」までは繰上げ受給者に該当し、年金を本来より早く受給する代わりに、最大で24%も年金が減額されることから、65歳以降よりも受け取れる年金額が少なくなっているのです。
繰上げ受給によって減額された年金額は一生涯変わることはないため、受給年齢を繰上げる際には慎重な検討が必要です。
また、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者であることも影響しています。