3.2 老後も年金から税金や社会保険料が天引きされる
老後に受け取れる「年金の平均月額」を紹介しましたが、額面通りの金額が全て受け取れるわけではありません。
日本の年金は現役の時と同様、「税金」や「社会保険料」が天引きされた後に、年金受給者に振り込まれます。
そのため、通知書に書かれた額面よりも、実際の手取り額が少なくなるケースが多くなっています。
厚生年金・国民年金から天引きされるお金は、下記4種類となっています。
- 所得税と復興特別所得税
- 個人住民税
- 介護保保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
年金から天引きされるお金は、各自治体で詳細に掲載しているところもあるため、気になる方はお住まいの自治体のホームページから一度確認してみると良いでしょう。
3.3 老齢年金の支給は2ヶ月に1回である
老齢年金の支給は毎月されるわけではなく、2ヶ月に1回の支給となります。
年金支給日は「偶数月の15日」となるため、次回は「2024年2月15日(木)」が年金の支給日にあたります。
家計の管理を一ヶ月単位で行う世帯が多いですが、年金生活をスタートしたら、二ヶ月単位のペースになるため、留意しておけると良いでしょう。
4. 老後に備えて年金以外の準備もしておこう
本記事では、老後に受け取れる老齢年金「厚生年金」と「国民年金」の平均月額について紹介していきました。
老後に受け取れる年金の平均月額は、厚生年金で約14万円、国民年金で約5万円と、年金だけで生活していくにはやや厳しい金額ともいえます。
老後生活は不安と感じている方は、早いうちから老後に備えて年金以外の準備もしておくのが得策です。
現代では、「iDeCo」や「NISA」といった比較的初心者の方でも始めやすい資産運用の制度もあることから、そのような制度を活用して少しずつ備えておけると安心です。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
平田 依恵