年金保険料の納付期間を延長する案もある中、公的年金制度への不安を抱える方は少なくありません。
漠然とした不安を抱えたまま年を越すのは避けたいですよね。
本記事では、老後の必要金額をまとめたうえで、不足額と不足額を補うために必要な積立額を試算しました。
今後、老後資産を形成するうえでの参考にしてください。
1. 老後の必要金額を考えてみよう
まずは、老後生活に必要な金額を考えてみましょう。
総務省統計局「2022年(令和4年) 家計の概要」によると、65歳以上の二人以上世帯・単身世帯の収支状況は【図表1】の通りです。
【図表1】
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出所:総務省統計局「2022年(令和4年) 家計の概要」を基に筆者集計・計算。※なお、表の数値は千の位で四捨五入しているが、計算時には円単位で計算しているため、表記上の加算・減算の結果が合わない場合がある
二人以上世帯で平均月あたり5万4000円、単身で3万3000円不足するという計算です。
仮に90歳まで25年間老後を生きるとすると、二人世帯が1620万円、単身世帯では990万円不足します。
老後に向けて、これらの金額を貯蓄で用意しておく必要があるでしょう。