1. スマートフォンの割引規制
スマートフォンの割引規制と聞くと、総務省の規制を思い浮かべる人も多いのではないか。
しかしながら、公正取引委員会も2016年8月に「(平成28年8月2日)携帯電話市場における競争政策上の課題について(概要)」を公表している。
2016年は、
- 「iPhone 7/7 Plus」
- 「iPhone SE」
- 「Galaxy S7 edge」
- 「Xperia XZ/X Compact」
が発売されるなど、スマートフォン全盛期であった。
2016年前後は、「1円販売」などまだ良い方で、複数回線同時乗り換え(MNP)で
- 最新スマートフォンが一括0円
- 通信料も割引(月々サポート、毎月割など)
- キャッシュバックあり
とすべてが適用される販売条件が至る所に存在していた。
対策のために、総務省では、2017年12月より検討会が開催、2018年4月には報告書が提出された。
そして、2019年5月には「電気通信事業法の一部を改正する法律」(2019年10月1日施行)が国会で成立した。
法改正により、回線契約時のスマホ値引き上限が2万2000円に制限されることとなった。